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倉敷ホーリネスチャーチメンバー、a,t 姉の証です

統一教会からの脱会と救い

 山と川に囲まれた岡山の農家に生まれた私は、自然の中で育ちました。幼い頃から人前で話すことが苦手で、友達ともおしゃべりをすることが少ない子供でした。
中学生の頃、祖母と母に連れられて新興宗教の世界救世教に入信しました。その教えは、手かざしをすることで血が綺麗になり、健康になることが幸福だと言われていました。また、他の宗教を持ちながらでも良いというところも、家が仏教だという人も行きやすかったのだと思います。しかししばらくするとお金の問題で教団が分裂してしまい、足が遠のき自然と行かなくなりました。
私はそこの教えを聞いた時、神という目に見えない存在があることを知りました。生活の中で、はっきりしないけれど、見られているから悪いことはできないという気持ちが出てきたと記憶しています。
 それから目に見えない存在を意識するようになり、高校を卒業し就職する頃には、自分の存在意味を問うようになって、なぜ生まれてきたのか、親に愛されてないのではないかなど、このままではいけない。変わりたい。何とかしたい。と思い悩むようになっていました。そんな時、街角で青年意識アンケートをとっている人に出会い、渡されたサークルのパンフレットに『性格は変えられる』とありました。内気な性格から、自分から求めて行くことが難しい事を自分で知っていましたので、この機会を逃したら今度いつ出会えるかわからないと思い、次に会う約束をしました。これで自分を変える事ができる。とワクワクした気持ちでしたが、それが統一教会の入り口だったとは知る由もありませんでした。

 最初は宗教だという事を隠され、通ううちに統一教会のプログラムに乗せられてしまいました。今、メシアが来られている時代だと教えられ、このサークルは宗教団体だったと言われても何の抵抗もなく受け入れられるよう、マインドコントロールされていたのです。次第に伝道活動に熱心になり、真夜中0時過ぎの帰宅が続き、さすがに仕事をしながらの活動は難しくなり、仕事をやめました。そして家を出て、献身というかたちで信者同士と共同生活に入りました。家族は統一教会に反対しながらも、家から通うようにと会うたびに懇願してきましたが、そんな言葉を振り切り、共同生活の場へと戻って行きました。後で聞きましたが、家族は誰にも相談できず、本当に悩み続けていたようです。
 家を出て3年が経った頃、家に『統一教会の霊感商法でお悩みの方はご相談ください』と弁護士の連絡先が記されているチラシがポストに入っていたようです。両親はすがる思いで弁護士の先生に連絡しました。弁護士の先生は「すでに娘さん(わたし)は加害者になっています。救出の手助けをしてくださる牧師先生を紹介します」と言われ、キリスト教の牧師先生を紹介されました。
私を統一教会から脱会させたい一心で、キリスト教嫌いだった祖母も、両親と共に教会へ通うようになり、福音に触れる機会を持つようになって行きました。その後祖母はキリスト教を少しではありますが受け入れるように変えられて行きました。
 マインドコントロールされている私は、反対する者はサタンに操られていると思い込まされていたので心配する家族の言葉に耳を貸す事が出来ませんでした。そのため強制的に話し合いの場を設けられ、そこで元信者の方々と話す事となり、私の頑なな心が開かれました。そして統一教会の教えは、聖書と言いながら聖書の真理、キリストの教えとはかけ離れていた事に気付きました。そして目が覚め、イエスキリストだけが本当の救い主だという事を受け入れ信じる事ができるよう変えられました。
 両親は私が間違った道を進んでいる事が解っていても、私を責めず、批判せず、私自身が考え、結論を出すよう忍耐をもって待っていてくれました。そんな両親の姿を見ているうちに、ちゃんと向き合って話しを聞こうという気持ちになりました。そしてこの事を通して両親にいかに愛されていたかを感じる事ができたのです。
 今までは自分が頑張って信仰を全うする事が、家族を救い先祖を敬う事になると信じきっていた私です。何と傲慢で自分勝手な考え方だったことでしょう。そして統一教会の教え、真理を知らない人を見下していた自分にも気付く事ができました。
 こんな私をも忍耐もって待っていてくださり、赦してくださった主。私の罪のために十字架にかかってくださった主。その主こそ私の救い主、イエスキリストだと信じる事ができる者へと変えられました。

 今なお、多くの方々が本当の主を知らずマインドコントロールされています。私をも愛してくださった本当の神様の愛をしらないでいるのです。ひとりでも多くの被害者が救われますよう、祈り続けてまいりたいと思っています。
2010/06/13
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